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お盆の思い出と実家の記憶

日常

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にぎやかさと寂しさが入り混じる、心に刻まれたお盆の風景

子どもの頃、私の実家はいわゆる“本家”でした。
そのため、お盆になると親戚一同が集まり、家の中は人であふれ、笑い声が絶えないほどにぎやかでした。大人たちは仏壇の前で手を合わせ、子どもたちは庭を駆け回り、にぎやかな時間が流れていたのを今でも鮮明に覚えています。

そんな楽しい時間もあっという間で、お盆が終わると親戚たちは帰っていきます。
普段より広く感じる静まり返った家にぽつんと残された私は、子ども心にどこかぽっかりと穴が空いたような寂しさを感じていました。

ふと吹く風が少し涼しくなった気がして、「あぁ、夏休みも終わりだな」と思ったのもこの頃。
そして、毎年のことながら、夏休みの宿題がまだ終わっていなかったことに焦り出すのも、お盆明けの恒例行事でした。

お盆はご先祖様を迎える大切な時期であるとともに、家族や親戚とのつながりを実感できる特別な時間でもあります。
そしてその記憶は、何十年経っても心の中に温かく残るものです。
あのにぎやかさや、ふと感じた寂しさ、風の匂いまでもが、今ではかけがえのない夏の一場面として胸に刻まれています。

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