バレンタインの武勇伝
日常
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ギブミーチョコレート
こんにちは。
お仏壇リフォーム工房、研磨担当の堺です。
先輩からもらった、初めてのバレンタインチョコ。
それは、もう40数年前の思い出だ。
あの頃の私は、バレンタインの意味なんてまったく知らなかった。
チョコレートを渡す日だとか、想いを伝える日だとか、そんな知識は頭の片隅にもなかった。
ある日、何気なく靴を履き替えようと下駄箱を開けた。
すると、そこに小さな包みが入っていた。
「?」と思いながら手に取ると、かわいらしい包装紙に包まれている。
名前が入っていたが誰かは分からなかった。
後で友人に聞いた話では、先輩からだという。
包みを開けて、ようやくチョコだと分かった。
それでも、その意味はよく分からないまま、ただ「もらった」という事実だけが心に残った。
ずっと後になって、バレンタインデーが特別な日だと知った時、ふと思い出した。
40数年経った今でも、チョコの味は覚えていない。
でも、下駄箱を開けた時の、ちょっとした違和感と理由の分からないドキッとした感じだけは、
今でもなぜか覚えている。
静かな下駄箱の中に残された、甘くて淡い青春の一コマである。
「下駄箱間違えた?人違いだったりして。」
堺

