丸太から一枚の板へ
お知らせ・情報
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製材所で感じた木の魅力と職人の技
先日、弊社の製材所で、栓(セン)の木を製材する様子を見学する機会がありました。
同じ会社の中でも、部門が違うと丸太を製材している現場を間近で見る機会はなかなかありません。
今回は、ものづくりの原点に触れることができ、大変貴重な体験となりました。
大きな丸太が製材機に据えられ、鋸が入っていく様子は、音も動きも想像以上の迫力です。
その一方で、重量のある丸太や大型の機械を扱う製材は、常に危険と隣り合わせの仕事でもあります。
作業者が周囲の状況を確認しながら、慎重に機械を操作する姿を見て、安全への高い意識と、日々積み重ねてきた技術の大切さを改めて感じました。
今回行われていたのは、栓の丸太を「追柾挽き(おいまさびき)」で板にする作業です。
追柾とは、柾目と板目の中間にあたる木目のことで、丸太の中心から少し外れた部分を製材した際に現れます。
柾目に近い、比較的すっきりとした木目を得られることが特徴で、木の表情を生かしながら、反りなどにも配慮した木取り方法です。
製材方法には、このほかにもさまざまなものがあります。
代表的なものの一つが「丸挽き(まるびき)」です。
丸挽きは「だら挽き」とも呼ばれ、丸太の端から一定の厚さで平行に挽いていく方法です。
丸太の直径を生かして幅の広い板を取りたい場合などに用いられ、木目は山形や曲線状に現れる板目が中心となります。
また、「柾目挽き」は、年輪に対して直角に近い方向から板を取る方法です。
木目がまっすぐにそろいやすく、反りや収縮が比較的少ない一方、丸太から取れる板の量が限られるため、木をどのように使うかを考えながら製材する必要があります。
丸太は、どこに鋸を入れるかによって、取れる板の幅や木目の表情が大きく変わります。
一本一本の丸太の太さや曲がり、節、割れ、木目などを見極め、用途に合った板を取るためには、長年の経験と判断力が欠かせません。
今回製材していた栓は、明るい色合いと美しい木目を持ち、比較的加工しやすい木材です。
丸太の状態では分からなかった木目が、鋸を入れるたびに少しずつ現れてくる様子も、製材ならではの魅力だと感じました。
私たちが日頃扱っているお仏壇も、もとをたどれば一本の木から始まっています。
丸太から板が生まれ、乾燥や加工を経て、職人の手によってさまざまな部材へと姿を変えていきます。
そして、その一つひとつが組み合わされることで、長く大切にされるお仏壇がつくられます。
今回の見学を通じて、木材を無駄なく生かす製材の技術と、安全を守りながら作業を続ける仕事に、改めて感謝する機会となりました。
お仏壇のリメイクでも、これまで使われてきた木や部材をできる限り生かしながら、新しい暮らしに合う形へとつないでいます。
丸太から板へ、そして製品へ。
木を見極め、その良さを引き出しながら次の形へつないでいくことは、製材にもお仏壇のリメイクにも共通する、大切な仕事なのだとあらためて感じる事が出来ました。
岩澤
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製材後の木材

