込められたお迎えのかたち
日常
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今も変わらない想い
先日、お盆に祖母の家を訪ねました。
仏間に入ると、いつもよりお仏壇のまわりが華やかになっていて、たくさんのお花がお供えされていました。
赤や紫、白、黄色、色とりどりのお花が並んでいると、それだけで仏間が明るく感じられます。
お盆のお供えといえば、お花だけではありません。
よく見かけるのが、茄子(ナス)や胡瓜(キュウリ)で作った飾りです。
茄子は牛、胡瓜は馬に見立てて作る「精霊馬(しょうりょううま)」。
諸説ありますが
「ご先祖さまが馬に乗って早く帰ってきて、帰りは牛に乗ってゆっくり帰ってほしい」
という意味が込められている、といわれています。
という意味が込められている、といわれています。
地域や家庭によって作り方や考え方にも違いがあり、こうした違いを知るのもお盆の面白いところです。
詳しく、調べてみると、さらに驚くようなお盆の風習もあります。
地域によっては、スポーツカーを飾ることもあるそうです。
「なぜスポーツカー?」と思いますよね。
これには、「スポーツカーなら、より早くご先祖さまに会える」という意味があるそうです。
昔は「馬が一番速い乗り物」だったのが、時代が変わって、今ではスポーツカー。
そう考えると、昔から続いてきたお盆の風習が、現代の暮らしの中で少しずつ形を変えているようで、とても興味深いですね。
「ご先祖さまに少しでも早く帰ってきてもらいたい」という気持ちは、昔も今も変わらない。
乗り物が馬からスポーツカーに変わっても、そこに込められた家族の想いは同じなのかもしれません。
もちろん、お盆のお花にもそれぞれ意味があります。
たとえば菊には「高貴」「高潔」「長寿」などの花言葉があります。
リンドウには「誠実」「正義」、カーネーションには「無垢で深い愛」という花言葉があります。
お仏壇に飾られているお花を見ながら、花言葉を調べて見るといつもとが少し違って見えるかもしれません。
お仏壇を見ていると、お花やお供え物、そしてそこに込められた想いは、家庭によって本当にさまざまなのだと感じます。
でも、その根っこにあるのは、
「ご先祖さまに帰ってきてもらいたい」
「大切な人を気持ちよく迎えたい」
という気持ちなのではないでしょうか。
時代が変われば、住まいや暮らし方も変わります。
昔ながらの大きなお仏壇から、今の住まいに合わせたお仏壇へリフォームすることもあります。
それでも、お花を供えたり、季節のお供え物を用意したり、手を合わせたりする気持ちは、これからも大切に残していきたいものです。
今回、お仏壇にたくさんのお花が飾られているのを見て、そんなことをあらためて感じたお盆でした。
お仏壇は、ただご先祖さまをお祀りする場所というだけではなく、家族の思い出や、その土地ならではの文化が集まる場所でもあるのかもしれません。
栗城

